就活に焦りを感じる人へ
- 一番大切な時期はいつか
12月になると就活サイトがオープン、合同説明会なども本格化しスーツの学生が増えてくる。いよいよ就活のスタートといった感じで言いようのない不安と焦りにつつまれる時期だ。夏から本格的に準備してきた人、これをきっかけに切り替えてスタートという人、なかなかエンジンがかからない人といろいろな心境の人がいるだろう。
ここで改めて伝えたいのは、就活で一番重要な時期はいつか、ということである。これはまぎれもなく2・3月のエントリーシートの締め切りラッシュの時期である。説明会に何回参加していようが、OB訪問を何回していようが、このタイミングでしっかりとしたESが出せなければ選考のスタートラインにも立つことができないのである。これは非常に大切なことだ。というのは、例年「早く就活をはじめすぎて、エントリーシートを書かなくてはいけない時期に精神的に疲れてしまった」人が必ずいるからである。説明会の参加数やプレエントリーの数など多かろうが少なかろうが関係ない。とにかく万全の体制でエントリーシートに挑めるよう、精神的・体力的なコンディションをもっていくことが実は何よりも一番大切なのだ。
- 就活のスタートに遅すぎるということはない
ここで具体的な話をしよう。かくいう私も年内は合説と学内就活ガイダンス参加したのみで、就活ではかなり遅れをとっていた。本格的に自己分析を考え始めたのは年を明けて1月下旬にESを書き始めてからであり、それまではほとんどと言っていいほど就活というものをしていなかった。説明会参加数も少なく、本エントリーも数が少なかった。ようやくエンジンがかかったのは2月に入ってからである。そこからひたすらエントリー・ES・Webテストの繰り返しがはじまり、就活っぽい毎日になってきたと思ったものである。こんなギリギリで書いたES・Webテストであったが、結果として8割以上は面接に進むことができた。これらから伝えたいのは、(特に大手企業においては)説明会参加の有無やOB訪問の有無はES通過にほとんど関係ない企業が多いということだ。説明会に参加せずギリギリにエントリーし、締切日に送信した企業であってもしっかり面接に参加することはできる。この事実を知ることは大切だ。とかく就活生はたくさんエントリーしたり説明会に参加することで「就活」をした気になってしまうが、肝心なのは満足のいくエントリーシートを出すことなのである。その時期に中だるみになってしまい、中途半端なESしか出せなかったのでは、準備をしたぶん後悔も大きいだろう。年内は準備期間と考えて、焦りは禁物である。
- 疲れない範囲でじっくりと準備していこう
OB訪問、説明会、Webテスト対策、自己分析、企業研究などやることが無数にあるのが就活だ。上に書いたようにほとんどの企業では説明会への参加の有無は選考に関係ないが、中には参加必須の会社ももちろんあるし、こっそり面接時の判断要素とする会社もあるかもしれない。なので参加して損は全くない。ただ避けたいのは、説明会に翻弄されすぎて疲れてしまうこと、それだけで就活をやった気になってしまうことだ。就活はESさえ出せればいつ始めても遅すぎるということはない。焦らずできる限りのことを少しずつやっていこう。