底力を持って挑むことの大切さ
- 失敗とはなにか
人生に失敗というものはあるか。これは自分自身が就活を通して一番考え方が変わった部分でもあるのだが、今はないとはっきり言える。人それぞれ、今までに様々な後悔があると思う。「あのときこうしておけばよかった」「もっとうまくできたのに」。自分自身もぎりぎりにならないと行動できないタイプで、就活中も多くの後悔があった。OB訪問をしっかりするべきだった、筆記試験対策をもっとするべきだった、など。年が明けて就活が本格化する中、過去の多くの失敗とその後悔が、さまざまなことに対するやる気をそいでいる時期があった。
- 後悔するよりも、今できることをどれだけやるか
- 大切なのはそのとき「本気」であるか
結果として役員面接の手前でその会社は落ちてしまったので、この行動は意味のないものだったかもしれない。努力の方向性があっていたのかという疑問も残る。しかし、自分自身のけじめとして、「あの段階でやれる限りのことはすべてやった」という自負は非常に大きかった。悔しさはあるが、後悔はない。これがもし、「やっぱり意味ないだろう」などと逃げ腰になっていたら、 大きな後悔の念に駆られただけでなく、落ちたことはただの失敗になっていただろう。これ以来「そのときできる限りのことをやる」というスタンスは持ち続け、ほかのBtoC企業においても店舗を見て回る・人に聞くということはやり続けた。過去の新聞記事を企業名で検索し読み込むなどし、「やれる限りのことはやった」という自負のもと挑むようになってから、面接は非常にうまくいくようになった。結果がどんなものであれ、すべての失敗は次につながる。そういう意味で、本当の失敗というのは存在しない。大切なのは前向きに、そのときできる限りのことをしっかりやること。やれる限りやった上での失敗というのはむしろすがすがしさすら感じる。「やった後悔より、やらない後悔のほうが大きい」。その気持ちを忘れずに「本気」で挑めば、結果はおのずとついてくるものだ。
しかし、某航空会社の面接を控えていたあるときのこと、「熱意」をいかに伝えるかで悩んでいた私はふっきれた。OB訪問も説明会参加もしていない。しかしそれらはもう過去のこと。変えることはできない。そのことを後悔しても仕方がない。今できる限りのことを「行動」で示して、熱意を伝えよう。そこで面接前日、私は空港に赴きこれからのサービスに求められるものを100人にインタビューしまくった。最終的に警備員にとめられてしまい思い半ばで終わってしまったのだが、生のお客さんの声という手ごたえは確実にあり、また地方から来ている就職活動生と話すこともでき有意義な情報共有もできた。これらの自信をもって挑んだ面接はいつも以上の手ごたえとともに、無事通過することができた。自分の足で動くということはやっていそうで皆あまりやらないので、ひとつの差別化をすることはできたと思う。なにより「やれるだけやった」という自負が大きく、気持ちよい面接ができた。