OLC(オリエンタルランド)
- 企業概要
国内最大のテーマパークである東京ディズニーリゾートの運営会社。もともと京成電鉄によって浦安埋立地区の開発を目指し設立されたグループ会社である。世界のディズニーパークで唯一ディズニー社の直営ではなく、ライセンス委託によって運営が行われている。サービスに定評のあるテーマパーク事業は順調で、ほとんど景気に左右されず安定した入園者数を誇る。しかし一方で経営の多角化を目指し行った水耕栽培事業・キャラクターライセンス事業・シアター事業(シルクドゥソレイユ)などはほとんど失敗に終わっている。国内におけるディズニーブランドは強いものの、それに頼りすぎている感はある。また装置産業であるゆえの利益率(ROA)の低さもひとつの課題である。収益のほぼすべてを舞浜地区に頼っているため、巨大な天災などがおきてしまうと一気に経営危機に陥る。潤沢なキャッシュフローはあるので、いかに新たな収益基盤を築くかがこれから重要になるだろう。この会社の成り立ちに興味がある人は加賀見俊夫会長による「海を越える想像力」を読むといい。夢の世界を作るために男たちがいかに泥臭い努力をしてきたかを垣間見ることができる。給料は一般的な大手メーカーより若干高めというところか。2万を超える従業員をマネジメントするため、高いリーダーシップが求められる仕事である。
- 採用について
総合職とテーマパーク社員(契約社員)に分かれる。テーマパーク社員は最近は新卒の採用を行っていない。総合職は採用が30人前後と大変少ないだけでなく、その知名度からエントリー数は相当多く倍率はかなり高い。好きで入れる会社ではないのは確かだ。エントリーシートの設問は毎年自己PRに加え「あなたにとって真摯さとは?」や「やってよいことと悪いことの判断基準は何か?」など他社に比べひねった質問が多い。2月の中旬に締め切りがあるので、じっくり時間をとって挑戦したい。Webテストも同時に受ける。形式は例年TG−Webのようだ。通過すると3月に舞浜で説明会兼筆記テストに参加することになる。
- 説明会兼筆記試験
私服可の説明会が舞浜地区で行われる。個別の説明会よりさらに深い説明に加え先輩社員への質問もできる。最後に筆記・性格適正試験(例年はSCOA)を受け、マイページから印刷し記入した自己PRカードを提出して終了。途中オリエンタルランドらしいちょっとしたサプライズがある。とにかくSCOAは量が多いので、人よりは解けるように練習して挑みたい。また、性格適正も非常に重要な気がする。これに通過するとグループディスカッション・複数回の面接を経て内定となる。
- コメント
サービスをマネジメントする側の視点をしっかりもって挑みたい。ディズニーというブランドをひとつの手段として捉え、客観的にIRを読み込んでみよう。好きだけで受かる会社ではない。会社の組織風土としての「人」は非常に魅力的な会社なので、業務の多角化が成功すればこれから化ける可能性はある。残念ながら若干学歴偏向な感じが気にはなる。採用も早慶が多い。