OB訪問は必須か
- やらなくても問題はないが
やっていないのであっても、問題ない。気にせずともよい。大手でも中小でも、内定者のなかにOB・OG訪問などしていないという人はごまんといる。ただ下記の点から、OB訪問はぜひやるべきだと自分は思う。(KDDI・JR東海・ゼネコンなど業界によってOB訪問が実質リクルーターとして採用に直結している場合もあるが、それは別の話とする)
<OB訪問のメリット>
・熱意を伝えやすくなる
面接で最後の壁となるのが「熱意をどのように伝えるか」。能力として同じラインにたったとき、面接官としても会社への熱意が強いほうを採りたいと考えるのは当然のことだろう。ここで自分の足で動いて情報を得たという努力は大きい。また社員に会っているので推測ではなく事実に基づいて話ができ、その内容にも説得力が生まれることだろう。また単純に、自信がつく。
・社会人の生の話を聞くことで、仕事や生き方に対するイメージが深まる
これこそOB訪問で一番勝ちのあるところかもしれない。結果的にOB訪問をした企業を受けなかったとしても、社会人と会って話すという経験が大きな糧になることは間違いない。特に就活時期というのは価値観の大きくぶれる時期でもあるので、自分のやりたいことが本当に正しいことなのか、仕事に何を求め生きるのか、何が社会人生活において大切なのか、など会社選びに直結するような悩みが多く生まれる。ここでネットや両親、キャリアセンターの職員にアドバイスを求めるのも良いのだが、やはり現職で働いている様々な業界の人に話を聞く以上のことはない。また仕事選びだけではなく、生き方を考えるにあたっても、さまざまな企業ではたらく人に「価値観」を直接聞くことができる機会というのは二度と訪れない。就活生だけの特権を、活かさない手はない。
・社会人と話す力が身につく
就活をはじめるまでの人生で、たくさんの社会人とかしこまって話してきた経験のある学生というのはほとんどいない。礼の仕方、お辞儀の仕方、お礼メールの仕方など、わかっているようでもできないことというのは非常に多い。あらかじめ自分のだめなところをOB訪問で注意してもらえれば、面接でのミスも少なくなる。また緊張も減るだろう。そういったところで一歩リードできるというのは大きい。
もちろんデメリットもある。社員に会う以上、その情報は何らかの形で人事部に上げられていることが多い。あまりにも準備不足であったり、変なことを言ってしまったりすると心象が悪くなることもある。それによって本選考に何らかの悪影響がでる可能性も否めない。なので無理をする必要はない。しかし今後の人生のために、余力があるのであればぜひやってみることをお勧めする。